アドバンス・ロルファーの千景です。

世界フィギュアの放送を見ていました。

羽生君のフリーの演技は本当に鳥肌ものでした。
普段、ジャンプで失敗してしまったら・・・と思うと、生で放送を見るのを躊躇してしまうのですが、今回は生で見ていました。

後半に演技が進むにつれて、全くミスがない状態で、見ている私のドキドキもピークに。
終わった瞬間、脱力でした。 久しぶりに、すごい物を見たという感じです。

改めて演技を見てみると、力みが全くなくて、ジャンプも余裕がありました。
ジャンプの細かい種類については、詳しくないですが、踏み込んだ時の姿勢、空中の姿勢で、その動きに無理があるかないか分かります。

そして、フリーの演技全般に言えたことですが、動きに流れがあって、よどみがないです。

羽生君が演技後に話していた「風になったような、水の中にドブンと入ったような感覚だった」という言葉に、ものすごく納得しました。

ロルフィングで、良くクライアントさんに言うのが、歩いていく時、何かをしている時にも自分の周りの環境を意識してみてくださいということです。
周りの環境に対して、力みがなく、自然でニュートラルな状態でいられること。
これが本来のその人の力を発揮できる一番良い状態だと言えます。

羽生君が話していた、風になって、水の中にいる感覚というのは、本当に自然に溶け込んで、ニュートラルな状態になっていた事だと思いました。
人によっては、ゾーンに入っていたとも言うかもしれません。

こういう状態というのは、頭で何かを考えてそうなれるものではないと思います。

沢山の練習をこなして、ニュートラルな状態になった時に到達できるものではないでしょうか?

羽生選手のすごさを改めて感じました。
来年の平壌オリンピックもますます楽しみになりました。