アドバンスロルファー™の千景です。

今年もロルフィング®のワークショップを受けています。

3月はトラウマのワークショップと、ロルフ・ムーブメントのワークショップを受けました。

ロルフ・ムーブメントのインストラクターはゲイル・ローズウッド先生。

ゲイルはロルフィングの創始者のアイダ・ロルフから直接教わった生徒の1人で、47年間ロルフィングを行っています。

私、今回が始めてゲイルに教わるのだと思い込んでいましたが、2010年にも1日だけのワークショップを受けていました。
その時に教わったことは、今もセッションに取り入れています。

多くの先生達から、ロルフィングやロルフ・ムーブメントについて教わっていますが、そのどれもがじわじわと少しずつ私のセッションに入っています。
ロルファーになった頃と比べると、私のセッションの引き出しも少しずつ増えているかなと思います。

さて、今回のゲイルのワークショップはロルフ・ムーブメントをテーマにしたものでした。

ロルフィングのセッションを行って、マッサージテーブルの上ではとても良い状態になっているのに、立ち上がった瞬間に元のパターンに戻ってしまう方の場合、せっかくのセッションの効果が出にくくなってしまいます。 ロルフィングのセッションで構造を扱い、ロルフ・ムーブメントで機能を改善する。
そういった意味では、ロルフ・ムーブメントはロルフィングよりも後に進化してきたものとも言えますが、ロルフィングのインストラクター達により様々な方向で進化し続けています。

今回のゲイルのワークショップ中に、改めて印象に残ったことは、Tonic Function(トニック・ファンクション)の重要性です。

身体がより機能的に自由に動く為には、身体の安定が必要であるということ。

身体の安定の為には、姿勢を保持する筋肉が使えていることが大切になってきます。

Tonic Function(トニックファンクション)は、フランス人のロルファー Hubert Godardが唱えた理論ですが、Tonic(トニック)が内側の安定する筋肉とすると、Phasic(フェイジック)は大きな動作をする一過性の筋肉になります。
Phasicの筋肉は短時間しか働けない為、自由に持続的に動く為には、Tonicの筋肉のスイッチをオンにすることが大事になります。

お腹周りの姿勢を保持する筋肉として、腹横筋はTonicで、腹直筋はPhasic、大腰筋と腸骨筋はどちらにもなりえます。
慢性の腰痛を抱えている人は、このTonic Function(トニック・ファンクション)が働いていない人が多いようです。

身体のために筋肉を鍛える、運動して筋肉を付けるというのは、一見身体に良さそうですが、ただがむしゃらに鍛えるのではなく、自分の姿勢の保持が上手くできるように筋肉のスイッチを入れておくことが、より良い動きにつながります。

そういう意味でも、ピラティスなどは、Tonicの筋肉のスイッチを入れるのに、とても良いものだと思います。

今回のワークショップで習ったロルフ・ムーブメントも、自分のセッションに取り入れていますが、マッサージテーブルでのワークの最後にムーブメントを入れることで、更に統合が上手く行くのを実感しています。 これからもじわじわと新しいことを取り入れていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

ゲイルを囲んで