先日、テレビを見ていたら、面白い番組をやっていました。
首の凝りには、首の後ろを揉んではいけない。前側をほぐすという風に紹介していました。
見ていて面白かったのは、迷走神経を取り上げていたことです。
迷走神経は、生物にとってはとても重要な神経の1つです。
ポリヴェーガル理論でも、迷走神経の重要性が唱えられていますが、なぜ生物にとって迷走神経が重要なのかというと、簡単に言えば、生命を左右する事象に遭遇した時に、この迷走神経が働くことで、危機を脱しようとするからです。
アフリカの野生生物の中でも、草食動物は、ライオンなどの肉食動物に遭遇したら、どういう風に行動するでしょうか?
食べられないように、最初は必死で逃げると思います。 その後、いざ捕まりそうになった時、パタっと死んだように倒れてしまうことがあります。
これは迷走神経の働きによるものです。 危険に遭遇したら逃げて生命を維持。 それが難しくなったら、死んだふりをするのです。 これは、意識的によってそうやっているのではなく、神経的にそうさせています。
迷走神経には、腹側迷走神経と背側迷走神経とあり、それぞれの役目が違います。
テレビで、首こりに首の前側をほぐすと紹介していたのは、迷走神経の中でも、腹側迷走神経の方ですね。
さて、迷走神経とは、なんで迷走神経というのかと言うと、迷走するかのように走っている神経だからです。
首の方から始まり、お腹の中まで走っています。 内臓の中でも、胃には沢山の迷走神経が付いているそうです。
よくストレスで胃が痛くなると言いますが、根拠なしに胃が痛くなるわけでなく、胃に迷走神経が沢山走っている為、痛くなるんですね。
テレビでは、胸鎖乳突筋に沿って胸鎖乳突筋の後ろからほぐすことを紹介していました。
ここに迷走神経があるので、ここを緩めることで、内臓にも影響があり、便秘にも効果があるという話でした。
迷走神経は、内臓まで走っているので、確かに首の前側を緩めることが内臓にも良いことは事実です。
胸鎖乳突筋のあたりには、リンパもありますので、ここをさするだけでも良い効果があります。
胸鎖乳突筋は、首を少しひねった時に首の前側に斜めに出てきますので、すぐにわかると思います。
首こりがある時、便秘の時、胸鎖乳突筋の後ろ側を軽くほぐしてみましょう!
ポリヴェーガル理論については、こちらに分かりやすく紹介されています。
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