秋の養生

今年の猛暑も一区切りついて、一度、涼しくなりましたが、また暑さが復活しています。

まだまだ蒸し暑い日が続いていますが、夜は虫の声も聞かれるようになり、秋の気配を感じるようになりました。

最近、スマホやパソコンを使うことも多く、文字が見えづらいなと感じることがあります。
夏の強い紫外線も影響しているかと思いますが、今年の夏は、ひときわ暑さや湿度、紫外線など身体への負担が大きかったように思います。

夏の終わりには、秋へ向けての秋の養生が必要になってくる時期です。

去年の薬膳教室では、秋の養生で、菊花茶が出されました。

菊の花は、薬膳の分類で言うと、辛涼解表類(しんりょうげひょうるい)に入ります。

辛・・・味に辛味がある

涼・・・涼性。身体を冷やす作用がある。

解表・・・身体の体表の邪気を取る

つまり、菊花茶は、辛味があって(実際には、辛いと感じることはないです)、身体を冷やす効能があり、身体の体表の邪気をとる食材だということです。

邪気とは?

薬膳では、邪気(じゃき)というものが身体に害を及ぼすと考えます。

邪気はこんな流れで、身体に入ってきます。

  邪気が身体の表面に付く → 身体の内側に入る

邪気が身体の表面にあるうちは、まだ邪気は身体の中に取り込まれていません。
ですが、邪気が身体の内側まで入ってくると、症状は重くなります。

たとえば、風邪をひいて、寒気がする、くしゃみが出る風邪気味の時は、まだ邪気は身体の表面にあります。
ですが、身体の内側に入ってくると、熱がでて、本格的に風邪をひいてしまいます。

風邪っぽいな、風邪気味かなという時に、邪気をそれ以上とりこまないようにすれば、早めに風邪を治すことができます。

菊花茶

こんな季節の代わり目の時は、体調を崩しやすく、風邪も引きやすいですね。

こんな時期にお勧めなのが、身体の体表の邪気をとる「菊花茶」です。

菊は、喉(のど)、目、頭痛、じんましんにも良いとされています。

菊花茶には、野菊と菊花といった種類がありますが、効能は、野菊よりも菊花の方が効くようです。

飲み方は、簡単。

菊の花を乾燥させた菊花茶をカップに入れて、お湯を注ぎ、少し抽出させてからいただきます。

1日の大体の量は6グラム。

 

 

 

 

 

 

 

菊花茶は、ネットなどでも購入できますが、菊の種類も確認してみてくださいね。

菊花は、目の健康に良いですが、肝臓にも良い薬膳茶です。

中医学的に目と肝臓は、関係がありますので、菊花茶を飲むことで肝臓にも良い影響があります。

疲れ目、かすみ目などの眼精疲労を感じたら、菊花茶を飲んでみてはいかがでしょうか?

 

菊花茶の効能を書きましたが、和食でも、菊の花を食べることがあります。

両親の出身が山形なので、我が家でも、もってのほかと呼ばれる菊の花をいただくことがあります。

もってのほかは、紫色の食用菊で、山形を代表する食材の1つです。

 

 

 

 

 

 

名前は、菊(御紋)を食べるのは、もってのほかに由来するとか。

さっと茹でて、お醤油などをかけて食べるのが美味しいです。

このもってのほかも目に良い効能があるとされています。

 

 

 

 

 

 

今日は、菊花茶をいれてみました。

黄金色の綺麗なお茶で、癖がなく飲みやすいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

疲れ目、目のかすみなどを感じたら、菊の花をお茶やお料理にしていただいてみてはいかがでしょうか?

 

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