かぜのひきはじめ

関東地方も梅雨入りし、暑かったり、涼しかったり、電車に乗ると冷房が効いていて、体調を崩している人多いですね。
そんな私も1年の内に、かぜをひくのは1回あるかないかですが、久しぶりに風邪を引いてしまいました。

蒸し暑くなってくると、どうしても薄着になり、身体を冷やしやすいのですが、私の場合は、かぜを引き始める最初というのは、大体、首から風邪をひくことが多いです。

首から風邪をひくというのは、首まわりをガードしないで、襟のない服を着たり、首に何もまかないでいる状態でいて、知らず知らず、身体を冷やし、免疫力を低下させて風邪ひきになるというパターンです。

人によっては、冬でも首周りは、大きく開いた襟無しの服でも全然なんともないという方もいますが、私からすると、とても驚異的です。

涼しくなってくる秋、寒い冬は、首周りは常にガードしているので、逆に風邪もひきにくいのですが、梅雨や初夏の時期というのは、暑い、でも冷房が効いているという温度差がある状態のことが多いので、油断して風邪を引きやすくなります。

寒邪、湿邪、風邪

勉強している薬膳の考え方では、風邪は、書いた字のごとく風の邪(じゃ)ですが、邪にも色々あります。
梅雨時期は湿度が高いので、湿邪(しつじゃ)が多く、寒い季節は寒邪(かんじゃ)が多くなり、その邪が身体に付きやすくなります。

私は、普段から邪が身体に入らないように注意していますが、今回は、首から寒邪、風邪を入れてしまったようです。

湿邪や寒邪が身体の表面につくと、邪は最初に体表にあり、その次に皮膚の下に入ってきます。身体の奥深くまで入ると、さらに症状が悪化します。

今回の風邪では、最初に鼻水が出て、喉の奥がイガイガしてきたので、やられた~と気づきました。

早めの対策が効果的

ただ、気がついた時点で早めに対策を採ると風邪の治りも早くなります。

今回の風邪では、鼻水の症状が一番大きかったので、すぐに漢方薬の小青竜湯(しょうせいりゅうとう)を飲みました。
熱は無い気がしたので、葛根湯(かっこんとう)ではなく、小青竜湯です。
葛根湯は、かぜのひきはじめや頭痛、肩こりには良いですよね。

小青竜湯は、花粉症でも使われる位ですが、鼻水が多く出るかぜには、効果的です。

漢方薬は、身体のその時の症状によって、使い分けることが大切です。
最初はこんな症状で、この漢方薬を飲んでいたけれども、次はこんな症状になってきたという場合は薬を変える必要があります。
よく、かぜをひいて葛根湯を飲んだけれども、効かなかったという話を聞きますが、初期の段階で葛根湯を飲まず、
しばらくしてから飲んでも効果はありません。また、症状が変わってきているのに、同じ薬を飲み続けても効果はありません。

というわけで、今回、鼻水が多かったので、小青竜湯を選びました。
もしかして、喉の痛みの方がひどかったら、銀翹散(ぎんぎょうさん)や桔梗湯(ききょうとう)を選んでいたと思います。

小青竜湯を飲んでみて、いつもは風邪を引いたなと思って、鼻水が出て、喉が痛くなり、鼻水の状態がみずっぽいのから黄色や粘り気のある状態になって、副鼻腔炎気味になり、咳も出るというパターンのことが多いのですが、今回は、鼻水はみずっぽい状態からあまり変わらず、次第に治まってきた感じになりました。
寒邪、湿邪が体表でとどまっていた感じです。 これが身体に入ると黄色っぽい鼻水になります。

今回、初期対応としては良かったと思います。

もともと、慢性副鼻腔炎を持っていたこともあるので、かぜは、鼻水が出る状態をほうっておくと、慢性化させてしまうこともあり、早めに耳鼻科に行くことにしています。

養生が大前提

そして、これらの漢方薬を飲んだり、耳鼻科に行くことも含めての大前提は、身体を冷やさないこと、休養をとること、よく睡眠をとること、消化の良いものを食べることですね。

かぜを治す一番の近道は、なんと言っても自分自身の身体の養生だと思います。

今回、かぜを引いてしまうきっかけとなったのが、首周りを冷やしたことなので、最近は、襟が無い服を着る時は、少し暑くても、シルクのネックスカーフを付けるようにしています。
すごく薄くて、これで効果があるのかしらと思うくらいですが、1枚あるとないとでは大違いです。
首にかぶるだけで、冷房で身体を冷やすことがなくなります。
最近は、無地だけでなく、柄物もあるので、おしゃれに気を使いたい人にもおすすめです。

 

 

 

 

 

 

 

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