身体をバランスの良い状態にするロルフィング®を施術している、アドバンス・ロルファーの千景です。
ロルファーになる前のことですが、子供のころからO脚だった私は、O脚の矯正をうたっていた所に通っていたことがあります。
O脚とX脚がどういう脚かというと、O脚は、膝の間が離れた脚、X脚は両膝はつくけれど、膝下が外向きに離れている状態の脚のことを言います。
人間のどういう足が、一番重力に対して無理がないかと言えば、真っ直ぐな足といえます。
足裏、足首、膝関節、股関節といった関節が、地面に対して水平な状態にあれば、地面に対して垂直にかかる重力に対しては無理がありません。
O脚やX脚になると、見た目からも分かりますが、それぞれの関節が水平な状態にはならず、歪んだ状態になります。
O脚やX脚は遺伝的な原因でなる場合もあるようですが、生活習慣でなる場合もあります。
今の日本人は、畳の上の生活からテーブルと椅子の生活になって、O脚やX脚になる人も、昔よりは少なくなったのではないかと思います。
スタイルの良い人も多くなりましたよね。
私の場合は、子供の頃の写真を見ると、膝の間が大きく離れて写っていて、自分では真っ直ぐなつもりで立っていても両膝同士がつかなかったので、遺伝的要因が大きかった気がします。
O脚やX脚になるとどういう弊害(デメリット)があるでしょうか?
私自身も感じていましたが、まず第一に立った時のスタイルが綺麗に見えないです。
細いパンツを履いたりすると、脚のラインが丸見えなので、そういうデザインのパンツは履けませんでした。
そして、脚のラインが真っ直ぐではないので、膝の関節が変形する変形性膝関節症をひきおこしたり、体重のかかり方も無理があるので、運動していても、足自体への負担が大きく、怪我もしやすくなります。 変形性膝関節症は、年齢とともに膝の軟骨がすり減り、筋力が不足しても起こりやすいので、高齢者には多い症状です。
その他、血行も悪くなりやすいので、冷えやむくみが起きて、下半身が太くなりやすいですね。
私の場合は、20代の頃、スコティッシュダンスやバレエをやっていたこともあり、O脚は悩みの1つでした。
綺麗に踊ろうとしても、足が真っ直ぐに立てないので、無理やり両膝を付けようとしたり、バレエのターンアウトをやろうとすると、股関節が上手く開かないのに、無理に膝下をひねって、膝を痛めたこともありました。
膝が付かないのに、膝下だけ捻れば、膝関節に良いことはありません。
O脚を治したいと思って、そのころ流行っていたプロポーションを直すとうたっていた所に通いました。
施術してもらっていたことは何かと言えば、身体を指圧のようにほぐしてもらい、その後、足首、膝に矯正ベルト的なものを結んで固定して、10分位座っているというものでした。
ほぐしてもらうのは気持ちが良かったので、通い続けましたが、10回位通えば治ると言われていたのに、30回以上通っても全然結果は出ませんでした。
ロルファーになった今、この施術を考えてみると、その時は気持ちが良くても、効果が長続きしないものだったと分かります。
その頃は、O脚の矯正が出来るのであれば、お金がかかっても治したいという気持ちでしたが、その当時、ロルフィングを知っていれば、もっと早く良くなったのにと思います。
O脚やX脚は、綺麗に見えないだけでなく、健康への弊害が多いです。
ロルフィングでは、第2セッションで足裏~膝、第3セッションで、身体の側部、第4セッションで足の内側のラインを整えていきます。
10回のセッションの最初の方で、身体の土台となる足を整えることで、その後のセッションの準備もしていきますが、その位、足というのは重要です。
O脚、X脚に悩まれている方は、そのままにせず、ロルフィングのようなボディワークを受けられるのをお勧めします。