ロルフィング®では、手技により筋膜をリリースし調整するだけでなく、身体の使い方をお伝えしていきます。
身体を一時的にほぐしたり、調整することは、普通の整体やマッサージでも出来ますが、身体が固くなったり、痛くなる度に整体に行くのでは、いつまでも同じ繰り返しになってしまいます。
今までの身体の癖や、生活習慣を変えることで、慢性的な痛みが緩和されたり、身体が痛くなる前に自分で身体の調整が出来るようになります。
日々の生活の中で、訴えの多い症状は、首こり、肩こり、腰痛でしょうか?
首こり、肩こりの場合、その辺りを揉んでいれば、凝りは良くなるかもしれません。
ただ、数日経って、同じような凝りや痛みがある場合は、生活習慣や癖が原因になっているとも考えられます。
今回は、少し目の使い方を考えてみましょう。
普段、目をどのように使っているでしょうか?
パソコンを見る時は、目をじっと凝らして見ていますか? スマートホンを見る時は?
人間は、何かその物の形や色などの情報を得る為に、首をしっかり固定させて対象物を見て、焦点を合わせようとしますよね?
こういう時は、人は中心視野と呼ばれる方法で物を見ています。
中心視野では、その物の特徴をしっかり見て、それが何なのかを判断します。
普段、パソコンでお仕事をする場合は、この中心視野で見ていると思います。
それとは違う見方が、周辺視野です。
周辺視野は、中心視野とは違い、どこか特定の所を凝視するのではなく、視界に入る景色全体を見るような感じです。
この中心視野と周辺視野のどちらを使うのが良いのでしょうか?
人間が生きていく上では、どちらも大切な目の使い方ですが、現代人においては、周辺視野よりも中心視野を使う機会の方が多いかもしれません。
私達がアフリカのサバンナで生活していたとしましょう。
周りには野生の動物たちが沢山います。
そういう所で、中心視野だけを使っていたとしたら、近づいてきたライオンに気が付かないで、襲われてしまうかもしれません。
私達が周りの危険な事や、突発的な出来事から、自分自身を守るには、周辺視野をきちんと使えていることがとても大切です。
中心視野は普段の生活で沢山使っている方が多いと思うので、周辺視野を使えるようにしましょう。
一番良いのは、樹木などの緑をぼーっと見ることでしょうか?
周りに緑が無い場合は、今見ている物をなんとなく、頭の後ろの方から見ているように見るのも良いと思います。
目は顔の前面についていますが、その目が頭の後ろの辺りにあるイメージを持って、そこから前を見る感じです。
その状態で、視界全体を見るようにしてみましょう。
慣れるまでは、違和感があるかもしれませんが、これは、目を凝視して眼精疲労を起こしてしまう方にも有効だと思います。
この目の使い方はどこでも出来るので、ぜひ試してみてくださいね。