ロルファーの千景です。
今年も桜が咲はじめ、春の暖かさが嬉しい反面、花粉症持ちの私としては、ほこりや花粉が辛い時期です。
春になると、冬に固くなっていた身体もだんだん活動的になってきます。
この時期、髪の毛の伸びが早いと感じるのは、人間もやっぱり動物だということでしょうか?
そして暖かくなるにつれ、私の中の身体を動かしたい欲求がムクムクと湧き出してきています。
身体を動かしたいと思う反面、最近、どうも右の殿筋(お尻の筋肉)の調子が良くないと感じていました。
お尻の筋肉は、歩く時にはとても大事な所で、お尻にしっかりと筋肉が付いていることで、足がまっすぐ前に踏み出せるようになっています。
陸上のアスリートや相撲取りを見ていると、お尻がしっかりしていますよね。
お尻に筋肉が付いていることで、爆発的な瞬発力も生まれるんです。
私は長年、自分の身体の右側に問題が多いのを感じています。
両足のふくらはぎを肉離れしていますが、右足の方が怪我が重たくて外重心になりやすいです。
ずっとそれは、小学生のころに手術をした鼠径(そけい)ヘルニアのせいだと思っていました。
鼠径ヘルニアは、鼠径部に腸の一部が出てくる病気です。
私の場合は、それほどひどくなかったので、腸を切ることはせず、腹膜に押し込んで終わりだったそうです。
それでも、その当時は腹腔鏡手術などは無かったので、普通にお腹を切る開腹手術でした。
子供のころの数センチの傷で、今は痛くもなんともないのに、ロルフィングのトレーニングの時に同級生にその部分を触られるのがとても嫌な感じがして、触らないようにしてもらった記憶があります。 頭ではその時の事は忘れていても、身体はしっかりと手術のことを記憶していて、触られるのが嫌というトラウマになっていたのかもしれません。
話を戻すと、右鼠径部にあった手術の傷が腹部の筋膜を固くしていて、それが原因になり、右足のバランスを崩す原因になっていたと思っていました。
最近、右の臀部に違和感を感じていて、ロルフィング系のボディワークを受けましたが、その時にプラクティショナーの方に、子供のころアトピー性皮膚炎があって、体質改善の注射をお尻に打ってもらっていたという話をしました。 どの位、注射の時期があったのが今では覚えていませんが、週に1回位のペースで、しばらく病院に通っていた記憶があります。
その当時は、筋膜という考えはまだ日本には入っていませんでしたが、今考えれば、お尻という歩くときに大事な筋肉に頻繁に注射を打っていれば、影響があるのは当然です。
手術で筋肉についている膜を切るのも影響がありますが、注射で筋膜をある意味傷を付けているのも、もちろん筋膜を固くし、動きを悪くしやすい行為だとも言えます。
改めて自分の身体のことを考えると、お尻に打った注射の影響で足が外旋しやすく、外重心になりやすいということが分かりました。
もちろん、医療的に注射をしなければならない時はあります。
ただ、動きが悪い、なぜか身体の一部分が凝ったり痛いという場合、過去に受けた注射の影響があるかもしれません。
今回、殿筋の筋膜をしっかりワークしてもらいましたが、そのおかげで、両足の重心が真ん中になり、とても快調です。
身体のどこか調子が悪いと感じる時、過去に受けた注射や手術の影響もあり得ますので、ボディワーカーに相談してみてくださいね。