腰痛になると、その痛みからあまり動かないようにしている方も多いと思います。
急性期のぎっくり腰の場合は、痛くて動けないので、身体を動かすよりは、安静にした方が良い場合もあります。
ただ、慢性的に腰に痛みがあるような方の場合は、全く動かないよりも、少し動いた方が良いと思います。
動く時の意識のポイントですが、腰が痛いからと腰をかがめて動いていると、どうしても姿勢が悪くなります。
前かがみの姿勢をとれば、肩こりや首こりが起こり、腰以外も痛くなってしまいます。
ですので、自分の視線を意識してみましょう。
ご自分の視線は今どこにあるでしょうか?
伏し目がちでしょうか? それとも真っ直ぐ前を見れていますか?
腰痛持ちの方を見ていると、腰をかばうあまり、背中を丸くして、知らず知らずのうちに視線を下にしてしまう方が多いです。
視線を下にしたまま、伏し目がちに運動をしても、身体には負担が大きくなってしまいます。
一番良いのは、ロルフィング®などのボディワークを受けていただいて、身体のバランスを整えることが一番ですが、普段の生活での視線、運動するときの視線を少し意識して、上を見るようにしてみましょう。 首や肩が痛くなるほど上を見る必要はありません。 ほんの少し思い出した時だけでも視線を上げるだけで良いのです。
視線を上げることを意識できるようになったら、今度はご自分の胸のあたり、背骨の前側も意識してみましょう。
この場所は、ロルフィングでは大事な場所の1つです。
腰痛がある方や首こり、肩こりがある方を見ると、この胸のあたり(背骨の前側部分)が下に落ちていて、身体の前面が短くなっています。
常にこういう姿勢でいるということは、どうしても身体のどこかに痛みが出てしまいます。
バレエをやっている方などは、先生から身体の引き上げを意識してと言われると思いますが、この引上げをするのがこの場所になります。
バレエダンサーは姿勢が良いですが、この引上げができているからこそ、良い姿勢を保てているとも言えます。
腰痛のある方の場合、いきなり良い姿勢になろうとしても難しいですが、少し視線を上げて、身体の引き上げが意識できるようになると、自然に腰が真っ直ぐ上がり、楽な姿勢をとれるようになると思います。 まずはご自分の視線がどこにあるか確認してみてくださいね。